成島毘沙門堂


東北とは思えない暑い夏。花巻市東和町の毘沙門天・三熊野神社を訪れました。車で登るにはちょっと心配になる急な坂を上った先のうっそうと茂った木立の中に立派な御堂がありました。

桓武天皇の命により征夷大将軍坂上田村麻呂が、802年に東北の蝦夷平定に際し、日本の北辺の守護神としてこの地に毘沙門天を奉り、慈覚大師によって開眼されたと伝えられている兜跋毘沙門天立像があります。この毘沙門天は、御丈4.3mで、巨木 欅一本造りで、凛々しい、勇壮なお姿でした。毘沙門天と聞くと邪鬼を踏みつけているものが一般的だと思いますが、ここの毘沙門天はちょっと違いました。そもそも、兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)の兜跋とは、中国新疆ウイグル自治区トルファン付近の国の事らしく、足の下に座った地天女(ちてんにょ)が、毘沙門天を下から支えているいるのです。

このお堂では、おじいさんが3分程度の毘沙門像の説明ナレーションのプレーヤーのスイッチを入れにきて一緒に聞いています。訪れたのは平日だったので、1日に数名ぐらいしか来ないと思いましたが、おじいさんに聞くとかなりの人数が、三々五々お堂を訪問されるそうです。ナレーションが終わってから、おじいさんからいろいろ話を聴いたことが面白かったです。ただ、おじいさんの方言で良くわからなかったのですが、東北出身の妻は、大変盛り上がっておりました。

https://mikumanojinja.com/bisyamondou

兜跋毘沙門天立像のお姿は、上のリンクから。なお、上記文中の説明もこのリンクの説明を使わせていただきました。

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