ブログを始めたが,何か違う気がします.「えらそうなこと」を書く気もないし,「難しいこと」を書くつもりもありません.たしかに,「固定ページ」の方は,現職時代のメモのつもりで載せていので,ちょっといかつい感じですね.がただ,「投稿」(ブログ)の方は,もっと違うコンテンツにしたいと思っていました.「香道」の話とか,「絵画」の話とか.
退職後,同じくらいの歳の男性と話すことがありますが,「社長」だとか「役員」だとか立派な方が沢山います.一般的にそうした方が,過去の経歴を言いたくなる気持ちはわかりますので,「ああ,そうなんだ,偉かったんだな」と素直に思います.ただ,「昔」のことではなく,「今」やっていることを楽しく話せる人になりたいと思います.現役時代の組織や社会で着ていた立派な鎧は,すぐに脱げないし,また,脱ぐのが怖いかもしれません.でも,脱がないとカッコ悪いですよね.いま,自分のブログを見返すと,ちょっとまずい方向の雰囲気を感じてしまいました.このHPのタイトルは忘備録ですので,ちょっと忘れないように書いておきます.
七慢というのがあるそうです.
- 慢:自分より劣ったものに対して「自分は優れている」と思う心
- 過慢:自分と同等のものに対して「自分が優れている」と思う心
- 慢過慢:自分よりも優れてるものに対して「自分が優れている」と思う心
- 我慢:自分に執着し,うぬぼれる心
- 増上慢:まだ悟りを得ていないのに,「自分は悟った」と思う心
- 卑慢:自分よりもはるかに優れている人に,「自分は少ししか劣っていない」と思う心
- 邪慢:自分に徳がないのに,あると思う心
http://monnbutuji.la.coocan.jp/yougo/4/486a.html を参考にさせていただきました.原本の記述をかなり,省略して書いてあります.
なんか,文字にして列挙すると,各項目が,同じレベルではないような気がします.「我慢」というコトバは,仏教からきた言葉なのだと知りました.「良いこと」ではないのですね.確かに,「これだけ我慢したんだから」とか,「こんなに我慢したのに」みたいに使うと,ちょっと上の意味に近くなるかもしれません.とにかく,七慢というパーリ経典に書いてるらしいこれらの言葉はズキンときます.これらが「我」でありそれに執着してはいけない.という事らしいのです.つい,こうした心が沸き立っても,すぐ「これは過慢だから,やめよう」ということです.もうよい歳をしているんだから...と,我が振りなおせでございます