最近,きれいに歳をとっておられる方にたくさんお会いします.きれいと言うのは,「さすがに,長い間生きているだけあって,所作や言われることに深みがある」と素直に思う方です.「しみじみ,自分も歳をとるにつれて,ああいう人になりたい!」と思う方もいる.実際は,そうなれないのだけれど...
どういう方が,そういうきれいな方なのかと深く考察しました.ふと,気が付くと「我がない人」の様な気がします.「我がないというのは,自己の考えに執着せず,「こうしたい」という意図を持たないこと」のように感じます.もちろん,その方も色々考えられていろいろな意見はお持ちなのだと思いますが,それを陽に表さない.そうしているとその人が思っている流れに自然に周りが変ってくるような気がします.不思議な感じですが,なぜかそうなるように思います.
社会人として多くの人たちと出会ってきましたが,何かそうした不思議な因果律があるように感じます.よく,「ほしいものは遠ざかり,いらないと思ったときに,自分のものになる」という話を聴きます.実際に,そういう経験をたくさんしました.きっと,「心を物事から解き放つ」ということかもしれません.なかなかそうなれないのですが,なれている人を見ると心がワクワクします.